「1日1回だけ食事する飼い犬は、1日2回以上食事する犬と比べて加齢性疾患のリスクが低い」との調査結果が明らかとなりました。
この調査は犬の老化について研究をしているアメリカのワシントン大学やテキサス大学Dog Aging Project(ドッグ エージェント プログラム)によって発表されました。
1日1食の犬は全身の健康増進と関連があるとの見方がますます強くなりました。
ここがPoint
- 認知機能障害を示すスコアが平均して0.63ポイント低い
- 胃腸、歯、口腔、腎臓、泌尿器、肝臓、すい臓への機能障害が起こる割合も低い
1日1食は毎日プチ断食をしていることになります。
プチ断食によって体内の老廃物を排出する機能が高まり、健康増進の一端を担っています。
犬の健康は食べる事以上に、身体の中にある有害物質をいかに排出させることが重要になります。
断食で犬の体内にある有害物質をデトックス
断食によって目指すことは、内臓を休ませ有害物質を排出し、身体の機能を回復させることです。
それによって犬の免疫力が高まり身体の調子が良くなってきます。
犬にとって食べる事は健康を維持するうえ重要な役割がある一方で、食べる事によって食品添加物などで身体にダメージを負っています。
断食をすると生命活動の「消化・吸収・排泄」のうち、消化と吸収は完全にストップするわけですから、身体にあるすべての力を排泄一本に集中することができます。
犬の体内に蓄積されていく有害物質
犬の食事で心配されることは、必要な栄養が足りているのかということに加えて食品添加物が身体のなかに蓄積されていないかという事です。
食品添加物の代表的なものが防腐剤や着色料です。
一度の食事で食品添加物を食べたとしても、すぐに身体に何か症状が出て体調が悪くなるようなことはありません。
防腐剤や着色料の恐さは数年後や数十年後に現れ、身体のあちこちに不調が現れて来ます。
体調不良の原因が、過去に食べてきた食品添加物の影響によるものだとなかなか気が付かないことです。
通常、食べ物はそのまま放置しておくと劣化して腐敗していきます。
- いつまでも腐らない
- カビが生えない
- ニオイが変わらない
- 色が変わらない
- 味が変わらない
このようなドッグフードは当たり前のことではなく、かなり異常なことです。
あまりにも消費期限の長いドッグフードには注意が必要です。
なるべく自然に近い、消費期限の短いフードがおすすめです。
ツラく苦しい断食ではなく「一週間に一度の1食抜き」
私が飼っているジャーマンシェパードには普段、朝と夜の2回ゴハンと「一週間に一度の1食抜き」を実践しています。
「空腹になって胃と腸が空っぽになれば良し!」という緩い断食をしています。
年齢を重ねていく中で徐々に食事を抜く回数を増やしていく予定です。
犬は一日くらい何も食べなくても平気でいられますし空腹に耐えられるのでしょうけれど、断食は飼い主さんの心理的な負担が強く働き、なかなか「犬にゴハンを与えない」というのが難しいです。
「一週間に一度の1食抜き」は犬の身体にも好影響ですし、飼い主さんにとってもすぐに始められるのですごくお薦めです。
断食後の整腸作用を高めるゴハン「葛練り」
断食は犬の体調が悪い時ではなく、体調がよく元気なときに実行すると良いです。
断食後にお薦めの食事は消化に負担をかけずに、エネルギー補給ができる「葛練り」です。
葛練りのレシピは須崎動物病院の愛犬のための症状・目的別食事百科 [ 須崎 恭彦 ]を参考にしています。
本葛はさまざまな薬効のある食品と言われており胃腸を始めとした内臓の強化に効果があります。
葛練りの作り方
水 250ml
◆作り方