犬の皮膚のトラブル(外耳炎・膿皮症・指間炎)にヒバ油が効く!使い方や効果を紹介

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ひば油は犬の皮膚のトラブル、特に外耳炎・膿皮症・指間炎に効果がある精油として知られています。

これら皮膚病の原因は病原性を持つ細菌による感染症です。

ひば油の成分のひとつ、ヒノキチオールについてはこれまでさまざまな研究成果によって病原性の菌類、細菌類への抗菌作用を持つことが分かっています。

ヒノキチオールの安全性や効果は下記の理由によって再び注目されています。

  • 幅広い種類の真菌類、細菌類に対する殺菌作用を持つ
  • 犬や人間の身体へのダメージや副作用がない
  • 細菌がヒノキチオールに薬剤耐性を持たない

薬剤耐性とは、薬を使い続けることによって細菌に抵抗力がつき効果がなくなってしまうことです。

皮膚病になると動物病院でステロイドや抗生物質を処方されますが、飲ませ続けていると徐々に効果がなくなってきます。

ヒノキチオールは薬剤耐性を持たれにくいので使い続けても効果がなくなることはありません。

犬にひば油を使う効果的な使い方として以下の四つがあります。

ヒバ油の効果的な使い方

  • 抗菌効果  (細菌やカビを寄せ付けない)
  • 防虫効果 (ダニ、ノミ、蚊を寄せ付けない)
  • 消臭効果 (雑菌から出る悪臭を防ぐ)
  • アロマ効果 (ヒバの香りでリラックス)
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なぜひば油が皮膚のトラブルに効果があるのか

ヒバ油には以下の成分が含まれています。

◆ひば油の成分

 酸性油(約92%) 中性油 (約8%
 ツヨプセン カルバクロール
 パラサイメン 1-ロジン酸
 ジヒドロサイメン ヒノキチオール
 セドロール β―ドラブリン

ヒバ油の成分ヒノキチオールβ-ドラブリンは抗菌性物質と呼ばれ細菌の発育を抑えたり、殺したりする働があります。

ヒノキチオールは抗菌スペクトルが広いため多くの細菌に対して効果を発揮します。

抗菌スペクトルとは

抗生物質や化学療法剤の微生物発育阻止作用を多種類の細菌について観察して、それら細菌の発育を阻止する最小濃度を系列的に比較して図表化したもの

昭和27年の日本経済新聞「ナゾ深い ヒバ油を探る」の記事でもさまざまな研究によって、ヒバ油が特効薬として利用できるか掲載されています。

効果を最大化するヒノキチオール+酢酸トコフェノール

1988年にノエビア滋賀中央研究所がヒノキチオールを使ってマラセチア菌生育阻害作用の検証をしました。

– in vitro試験 : マラセチア菌生育阻害作用 –

5%ポリオキシエチレン(5モル)モノオレイン酸グリセリルを含むポテトデキストロース寒天培地にP.ovale懸濁液200μL/plateを塗り、30分後に培地中央にペーパーディスクを置き、各抗菌剤60μLを滴下し2日間静置培養した。

2日後に生育阻害値を、阻害円直径(mm) – ペーパーディスク直径(8mm)で算出したところ、以下の表のように

ヒノキチオールは、とくに著しい生育阻害効果を示しました。

抗菌剤濃度(質量%)阻害値
 メチルパラベン 1.0 2
 プロピルパラベン 1.0 0
 デヒドロ酢酸Na 1.0 12
 安息香酸 1.0 15
 ヒノキチオール 1.0 55

吉政 秀信, 他(1988)「Pityrosporum ovaleの皮脂資化性とその生育阻害(第1報)」日本化粧品技術者会誌(22)(3),165-170. DOI:10.5107/sccj.22.165

この試験結果からヒノキチオールにマラセチア菌生育阻害作用が認められています。

治療にはマラセチアの育成を阻害するだけでは不十分で、マラセチア感染症、膿皮症はフケの発生を抑制することが重要です。

1986年の資生堂によって報告されたヒノキチオールの頭皮フケ量への影響を検証した実験が次のとおりです。

– ヒト使用試験 –

比較的フケの多い9人の男性被検者を3人1群としそれぞれに
0.1%酢酸トコフェロール、0.05%ヒノキチオールおよびこれらを併用したシャンプーを1ヶ月間使用してもらった。

試験前と試験後の採取したフケのタンパク質量を比較し、フケの減少率によって

「A:50%以上」
「B:40%以上、50%未満」
「C:20%以上、40%未満」
「D:20%未満」
「E:10%未満」
これら5段階でフケに対する効果を評価したが以下の表です。

>>画像クリックで拡大

以上の検証からマラセチアによる膿皮症、外耳炎、指間園に効果的な方法は酢酸トコフェノールのシャンプーにヒバ油を併用することがわかります。

犬のフケを抑制する二つの方法

  • 酢酸トコフェノールシャンプーで洗った後にヒバ油を直接身体に振りかける
  • 酢酸トコフェノールシャンプーに水で薄めたヒバ油を混ぜて身体を洗う
細菌・真菌 関連する皮膚病
 白癬菌 皮膚糸状菌症
 黄色ブドウ球菌
 マラセチア
 外耳炎
 膿皮症
 マラセチア感染症
 指間炎
 緑膿菌 膿皮症

皮膚病以外にも効果的な使い方

ヒバの木を使って家を建てると害虫が寄ってこないと言われるほど高い防虫効果のあるヒバ油。

犬に寄ってくるダニに対しても防虫効果が大きいので、散歩前に身体に振りかけると安心です。

ダニやノミを寄せ付けない防虫効果

犬の身体にダニが付いてしまうとフロントラインを使っても退治できない時があります。

もしダニが付いてしまったら薬に頼る前にヒバ油で退治できるかを試してみてください。

シャンプーの方法
  1. お風呂に首から下が浸かる程度にぬるま湯を貯める
  2. 貯めたお湯にヒバ油を小型犬(3滴)中型犬(5滴)大型犬(7滴)ほど入れてしっかり混ぜる
  3. 犬を湯舟の中に入れて、全身にお湯を行き渡らせる
  4. 湯船から出して、軽く酢酸トコフェノールシャンプーして体を洗い泡を流す
  5. 仕上げに水で希釈したヒバ油を身体に不振りかけてドライヤーで乾す

※ヒバ油は目に入ると刺激があり痛いので水で希釈してあっても顔には触れないようにしましょう。

それでもダニが取れてないようでしたら動物病院の先生に相談しましょう。

室内飼い特有の犬の消臭効果

トイレシーツにヒバ油をあらかじめ振りかけておくと、おしっこのニオイが軽減されます。

室内飼いをしている飼い主さんは犬のおしっこのニオイや犬の体臭に慣れてしまいます。

しかし、荷物の配達やご近所さんがちょっと家の中に入っただけでも異臭には気が付きます

そうすると「あのお宅に行くのはちょっと苦手だな・・・」と思わせてしまっているかもしれません。

少しのことですが、ニオイの気づかいをするとお互いに気持ちが良いと思います。

そういったマナーの面でもヒバ油はおすすめめできるアイテムです。

犬にひば油を使うのが心配だけど大丈夫?

抗菌作用と共に安全性の高さによってヒバ油は近年さまざまな製品に利用されています。

  • 化粧品
  • 食品添加物
  • 歯周病予防・歯槽膿漏用の歯磨き

ラットにヒバ油を飲ませても毒性を示さないので、水で希釈したヒバ油を犬の皮膚に付着しても問題はありません

   妊娠したラットにヒバ精油を経口投与した野田ら(2000)の実験では、ラットの体重1kgあたり母親に対しては0.1g母体内の胎児対しては0.3gまでは毒性を示さないと推定されています。

引用:東北森林管理局

体質によっては、ヒノキチオールに対してアレルギー反応を示す犬もいます。

心配な時はヒバ油を利用する前に、健康な部位でパッチテストをしておきましょう。

犬用のヒバ油水溶液の作り方

準備するもの
  • 天然ヒバ油
  • 水道水
  • 100円均一で売っている水スプレー

インターネットで検索すると、エタノールや精製水を使う作り方があります。

エタノールや精製水は化学薬品です

刺激に敏感になっている肌に化学薬品は症状を悪化させる心配があるのでおすすめできません。

安心・安全のためでしたら水道水かミネラルウォーターを使うのがベストです。

日本の水道水は水道法、ミネラルウォーターは食品衛生法によって安全基準がとても厳しく管理されているので安心して使えます。

STEP
100㎖の水に対してヒバ油を3〜5滴を入れる
STEP
容器をしっかり振って混ぜ合わせる

8割以上の犬はヒバの香りを好みますが、匂いがキツイようでしたら水の量を増やして調整する

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