犬の腎臓病におすすめのドライフード9選
| 商品名 | 主な特徴 |
|---|---|
| 和漢みらいのドッグフード 特別療法食J(腎臓用) | 89種以上の和漢素材、無添加・グルテンフリー、鹿肉使用 |
| yum yum yum!健康マネジメント腎臓 | 国産鶏肉・和風だし、超小粒・ふやけやすい |
| Dr.宿南のキセキのごはん 腎臓の健康サポート | 熟成肉+長時間煮込み、添加物不使用 |
| ロイヤルカナン 早期腎臓サポート ドライ | 2025年11月終売。EPA・DHA強化、高品質タンパク |
| ロイヤルカナン 腎臓サポート セレクション | 香りで食欲を刺激、リン・タンパク質・必須脂肪酸を調整 高消化性原料・オメガ3 |
| ヒルズ プリスクリプションダイエット ドライ k/d腎臓ケア | 高品質タンパク、オメガ3・L-カルニチン配合 |
| アニモンダ インテグラプロテクト 腎臓ケア ドライ | グルテンフリー、サーモンオイル使用 |
| ナチュラルハーベスト キドニア 腎臓ケア用 | 大豆・卵タンパク、綿密な成分管理 |
| ベッツワンベテリナリー 腎臓ケア | ジャスミンライス/EPA/DHA/クエン酸カリウム配合 |
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診断結果
各ドッグフードの特徴
和漢みらいのドッグフード 特別療法食J(腎臓用)
みらいのドッグフードは、栄養制限と同時に、和漢植物やスーパーフードを配合していることを特徴として打ち出しています。主原料に国産の鹿肉を使用しており、腎臓に負担の少ない設計になっています。
低タンパクでありながらも、必要な筋肉量や被毛の健康を維持できるよう配慮されているのも特徴です。一般的な腎臓ケアフードでは食いつきが悪い犬でも、嗜好性を高める工夫が凝らされているため、食の細い犬にもおすすめです。
サプリメントや薬だけに頼るのではなく、原材料の内容を重視して選びたい飼い主に向いた設計です。
yum yum yum!健康マネジメント腎臓
yum yum yumは初期の慢性腎臓病の犬向けに開発されています。最大の特長は、愛犬の食欲をそそる豊かな風味と、食べやすさへのこだわりです。
かつお節、昆布、しいたけといった和風だしを使用することで、療法食でありながらも抜群の嗜好性を実現しています。食欲が落ちたり、食べムラがある犬でも、喜んで食事を摂れるよう工夫されています。
超小粒で、ぬるま湯で簡単にふやけるため、歯の少ないシニア犬や、ペースト状にして与えたい犬にも適しています。国産のヒューマングレード品質の原材料にこだわっている点も、飼い主さんにとって安心できる要素です。
Dr.宿南のキセキのごはん 腎臓の健康サポート
キセキのごはんは獣医師である宿南先生の知見に基づいて開発された、慢性腎不全の中期(中度)までの犬向けのフードです。クレアチニン値の目安があり、症状が進行していない段階でのケアに焦点を当てています。
国産の生鹿肉を主原料とし、長時間煮込むことで消化吸収性を高めている点が大きな特徴です。リンやタンパク質の摂取を抑えつつも、愛犬が効率的に栄養を吸収できるよう工夫されています。
着色料・香料・保存料などの添加物を一切使用していないため、安全性を重視する飼い主さんに適しています。ヒューマングレードレベルの高品質な原材料にこだわって作られています。
ロイヤルカナン 早期腎臓サポート ドライ
公式サイトの製品名の下の表記は「初期の慢性腎臓病の犬のために(2025年11月終売)」で、現在は新規に購入できません。公式通販には「早期腎臓サポート 小粒 ドライ」という別品目がありますが、小粒 ドライが後継品であるという公式の告知はありません。切り替えは獣医師に相談して決めるものです。
「早期腎臓サポート」という名の通り、慢性腎臓病の初期段階にある犬のために開発されています。腎臓の負担を軽減するため、リンの含有量が適切に調整されており、また消化吸収の良い高品質なタンパク質が使用されています。
EPA+DHAのようなオメガ-3系脂肪酸や抗酸化物質が豊富に配合されており、腎臓の健康維持を目的として配合されています。公式の位置づけは「初期の慢性腎臓病の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食」です。
多くの獣医師が推奨するロイヤルカナンブランドであるため、安心して選ぶことができます。
ロイヤルカナン 腎臓サポート セレクション
腎臓サポート セレクションは、慢性腎臓病による食欲不振に配慮して開発された療法食です。腎臓病の犬は食欲が低下したり、食べムラが出たりすることがよくありますが、腎臓サポート セレクションは犬が好む独自の香り組成と粒の形状で食欲を刺激するよう工夫されています。
もちろん腎臓の健康をサポートするために、リンの含有量を制限し、高消化性のタンパク質や必須脂肪酸の含有量が調整されています。エネルギー含有量も調整されており、少ない食事量でも十分なエネルギーを摂取できるよう配慮されています。
ヒルズ プリスクリプションダイエット ドライ k/d 腎臓ケア
ヒルズのk/dは、腎臓ケアの療法食として世界中で広く知られ、多くの獣医師に推奨されている製品です。k/dの主な特長は、リンとナトリウムを厳密に調整している点です。
リンの過剰摂取は腎臓に負担をかけるため、腎臓病管理において非常に重要です。心臓の健康にも配慮し、ナトリウム量も低減されています。
オメガ-3脂肪酸やL-カルニチンが配合されており、腎臓の健康維持や筋肉量の維持をサポートします。愛犬が本来持っている筋肉を生成する能力を助ける、適切なレベルの良質なたんぱく質も配合されており、生活の質(QOL)の向上に貢献することが公式の説明です。なお公式が示しているのはQOLの向上であって、病気の進行を止めることではありません。
ヒルズ プリスクリプションダイエット ドライ k/d腎臓ケア
アニモンダ インテグラプロテクト 腎臓ケア ドライ
インテグラプロテクトはタンパク質とリンの含有量を適切に減らすことで腎機能をサポートします。グルテンフリーであることも特長の一つで、グルテンに敏感な犬にも安心して与えられます。
インテグラプロテクトは、新鮮で良質な肉を使用し、素材が持つ本来の味と香りを活かすことにこだわっており、療法食でありながらも高い嗜好性が期待できます。「腎臓ケアのごはんは美味しくない」というイメージを覆し、愛犬が喜んで食事を摂れるよう工夫されています。
ナチュラルハーベスト キドニア 腎臓ケア用
ナチュラルハーベスト キドニアの特長は、リン、タンパク質、ナトリウムの含有量を適切に抑えつつも、質の良いタンパク源を利用している点です。
低リンでグリシニンが豊富な全粒大豆と鶏卵を使用することで、腎臓への負担を減らしながら、必要な栄養素を補給できるよう配慮されています。さらに、亜麻仁や魚油から得られるオメガ3脂肪酸を配合しています。
プレバイオティクス、ゼオライト、善玉菌などを配合することで、腸内環境の健康維持も同時にサポートするように設計されています。
ベッツワンベテリナリー 犬用 腎臓ケア
ベッツワンベテリナリーはリンやタンパク質の含有量を制限することで、腎臓への負担を軽減することに重点を置いています。食物繊維やフラクトオリゴ糖、そして消化吸収に負担が少ない原材料を使用することで、消化器系の健康をサポートします。
小粒で食べやすい形状であるため、小型犬や、食欲が落ちやすいハイシニア犬でも食事がしやすい形状です。嗜好性にも配慮されています。
療法食を始めるのは、どの段階からか
腎臓の数値が上がっていると言われると、すぐにでも療法食に切り替えたくなります。ところがいちばん初期の段階では、療法食もリン制限も推奨項目に入っていません。
犬の慢性腎臓病は、血液中のクレアチニンとSDMAの値で4段階に分けられます。
| ステージ | クレアチニン | SDMA | 食事の推奨 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1.4mg/dL未満 | 18μg/dL未満 | 療法食の推奨項目なし。リン制限の項目もなし |
| 2 | 1.4〜2.8mg/dL | 18〜35μg/dL | 腎臓病用の臨床食を検討する |
| 3 | 2.9〜5.0mg/dL | 36〜54μg/dL | 腎臓病用の臨床食を与える |
| 4 | 5.0mg/dL超 | 54μg/dL超 | 同上 |
ステージ2でも「与える」ではなく「検討する(consider)」です。検討する理由は食欲が落ちる前のほうが切り替えやすいからという実務的なもので、早く始めれば寿命が延びるという根拠ではありません。
ステージを決めるには、クレアチニンとSDMAに加えて、尿蛋白クレアチニン比と血圧の測定が必要です。すべての治療は個々の患者に合わせるのが前提です。うちの子がどの段階なのかを獣医師に確認するのが、商品を選ぶ前の順番です。
リンは低ければ低いほど良い、ではありません
腎臓病の食事療法で中心になるのがリンの制限です。ただし目標があるのはフードのリン量ではなく血液中のリン濃度で、しかも下限もあります。
| ステージ | 血漿リン濃度の目標 |
|---|---|
| 共通の考え方 | 1.5mmol/L未満(4.6mg/dL未満)。ただし0.9mmol/L(2.7mg/dL)を下回らないこと |
| ステージ2 | 4.6mg/dL未満 |
| ステージ3 | 5.0mg/dL未満 |
| ステージ4 | 6.0mg/dL未満 |
目標値が段階によって違い、下限まで設けられている。つまりリンの数値だけを見て「より低いフードを選ぶ」という判断は成り立ちません。血液検査の結果を見ながら獣医師が調整するものです。
なおタンパク質については、犬の治療推奨に制限がありません。あるのは尿蛋白の目標だけです。「腎臓病だからタンパク質を何%まで下げる」という統一基準は存在せず、タンパク質の制限は獣医学の中でも議論が続いている領域です。
9商品が公式サイトで公表していること
9商品が公式サイトで何を公表しているかの一覧です。どれが優れているかではなく、獣医師に相談するときの持ち込み材料になります。
| 商品 | リンの公表値 | 獣医師の指導に関する注意書き | 対象の病期 |
|---|---|---|---|
| yum yum yum! 健康マネジメント腎臓 | 0.09g/100kcal(0.34%) | あり(複数箇所で明確) | 初期の慢性腎臓病 |
| ヒルズ k/d | 0.29%(乾物量) | あり | 記載なし |
| ベッツワンベテリナリー 腎臓ケア | 0.3%(乾物重量比) | あり | 記載なし |
| ナチュラルハーベスト キドニア | 0.3g/本品100g中 ※保証値ではなく参考値 | 記載なし | ステージ1から |
| Dr.宿南のキセキのごはん | 0.1g/100kcal(0.4%) | 記載なし | クレアチニン4.2mg/dl以下 ※当社基準 |
| アニモンダ インテグラプロテクト | 0.4%(水分8%表記の分析値) | 「使用前に獣医師に相談することをおすすめします」 | 記載なし |
| 和漢みらい 特別療法食【腎臓】 | 0.5%以上 ※下限のみで上限は非公表 | 括弧書きで1箇所 | 記載なし |
| ロイヤルカナン 早期腎臓サポート | 非公表 | あり | 初期(2025年11月終売) |
| ロイヤルカナン 腎臓サポート セレクション | 非公表 | あり | 記載なし |
リンの表記は、乾物量あたり・製品そのまま・100kcalあたりと商品ごとにバラバラです。同じ「0.3%」でも基準が違えば意味が変わります。一覧は「何が公表されているか」を見るためのもので、優劣を決めるためのものではありません。
見ていただきたいのは数値の大小ではなく、公表しているかどうかです。
ロイヤルカナンの2商品は、説明文が「リンの含有量を制限し」でありながら数値そのものを公表していません。リン制限が目的の療法食で、リンの数字が分からないという状態です。
和漢みらいは「リン0.5%以上」という表記です。下限だけが示され、上限が分かりません。公式サイトには「リンやカリウム、ナトリウム等は低ければ良いものではありません」という説明もあります。考え方として一つの立場ではありますが、リンを抑えることを目的に選ぶ場合、上限が不明な商品は比較の土俵に乗りません。
Dr.宿南のキセキのごはんの線引きは「初期〜中期=クレアチニン4.2mg/dl以下」ですが、「当社基準」の注記付きです。IRISの分類では4.2mg/dLはステージ3にあたります。初期でも中期でもありません。4.2mg/dLを目安にした自己判断は危険です。
逆に、獣医師の指導に関する注意書きが公式サイトにないのがキドニアとDr.宿南のキセキのごはんです。日本の表示ルールでは、療法食には獣医師の指導に基づいて給与すべき旨の注意書きが求められています。
ペットフード公正取引協議会の規約で、療法食と表示するには商品名・対象となる疾病・根拠データの所在を届け出ることが必要です。また病名を書けるのは療法食だけで、フードによって病気を予防・治療できるかのような表示は禁止されています。なお9商品の届出状況は各社の公式サイトに載っていません。
市販の一般的なフードで代用するのは、ペットショップで買えるフードは腎臓病の犬にはリンとタンパク質が高すぎるため勧められません。腎臓病のフードは獣医師から入手するものです。「腎臓ケア」という言葉自体は、療法食でなくても付けられる表示です。
腎臓病のドライフードを選ぶときの注意点
腎臓病に特化したドライフードは病気の進行を遅らせ、生活の質を維持するために非常に重要です。
獣医師の指示を最優先する
最も重要なのは、必ず獣医師に相談し、診断された腎臓病のステージや愛犬の個別の状態(体重、年齢、併発疾患、食欲など)に基づいて、最適なフードを選んでもらうことです。
「腎臓ケア」と書かれたフードでも、病状によっては適さない場合があります。療法食は「特別療法食」であり、獣医師の指示なしに独断で与えるのは危険です。
インターネットの情報を鵜呑みにせず、信頼できる獣医師に相談するのが安全です。
栄養分の調整が適切か確認する
- リン(P)の含有量を確認する
-
腎機能が低下すると、体内のリンを適切に排泄できなくなり、高リン血症を引き起こします。高リン血症が腎臓病の進行を早める要因となるため、リンの含有量が低く調整されているフードを選ぶことになります。
多くの腎臓病療法食は、リンの含有量を厳密に調整しています。
- タンパク質(粗タンパク質)の含有量と質を確認する
-
タンパク質は体に必要な栄養素ですが、過剰に摂取すると腎臓に負担をかけることがあります。しかし、過度な制限は筋肉量の減少や免疫力の低下につながるため、量だけでなく「質」が重要です。
- 低タンパク質に調整されていること
- ただし、極端な低タンパクは避ける。
- 消化性の良い高品質なタンパク質を使用していること
- 消化吸収の良いタンパク質は、老廃物の生成を抑え、腎臓への負担を軽減する。
- 低タンパク質に調整されていること
- ナトリウム(Na)の含有量を確認する
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高血圧は腎臓病を悪化させる要因の一つです。ナトリウム(塩分)の摂取を控えることで、血圧の上昇を防ぎ、腎臓への負担を軽減できます。腎臓病療法食は、ナトリウムが低く設定されています。
- カリウム(K)の含有量を確認する
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カリウムは体内で重要な役割がありますが、腎臓病の進行度によっては、カリウムの排泄がうまくいかず高カリウム血症になったり、逆に排泄されすぎて低カリウム血症になったりすることがあります。
獣医師の指示に従い、愛犬の血中カリウム濃度に合わせて調整されたフードを選ぶ必要があります。
- オメガ-3脂肪酸(EPA・DHA)の含有量を確認する
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オメガ-3脂肪酸は、抗炎症作用があり、腎臓の炎症を抑え、腎機能を保護する効果が期待されています。多くの腎臓病療法食に配合されています。
食事以外で日常的に気をつけること
- 水分を十分に与える
- 定期的に血液検査・尿検査で状態を把握する
- サプリメントの利用は獣医と相談の上で行う
気をつけること1
水を十分に与える
- 水は老廃物の排泄を助ける
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腎臓は血液をろ過して尿を作り、体内の老廃物や余分なミネラルを排出する役割を持っています。腎臓病になるとろ過機能が低下し、体内に有害物質が溜まりやすくなります。
水分をしっかり与えることで尿量を増やし、老廃物を体外に排出しやすくします。
- 体内水分が少ないと腎臓の負担を悪化させる
-
腎臓が弱っている状態で脱水が起きると、血流量が減少し、腎臓への酸素・栄養供給がさらに低下します。血流量の減少により腎障害が進行しやすくなるため、脱水を予防することは非常に重要です。
- 水は尿路系トラブルや結石を予防する
-
腎臓病の犬は食欲が落ちやすく、栄養や水分が不足しやすいです。特に高齢犬では体内の水分保持力が低下しているため、こまめな水分補給が代謝維持と体力低下予防に直結します。
いずれも獣医師の指導を前提に、犬の状態に合わせて活用することが重要です。
ウェットフードやふやかしたドライフードを利用する
ドライフードだけでは水分量が不足しがちです。腎臓病対応のウェットフードに切り替える、またはドライフードをぬるま湯でふやかして与えることで、水分摂取量を増やせます。
人間が食べても美味しい国産手作りドッグフード【ペトコトフーズ】
スープや出汁を加える
塩分やリンが少ない犬用スープ、無塩の鶏ササミ出汁やかつお出汁などを食事や飲み水に加えると、風味が増して飲水量が自然に増えやすくなります。
動物病院で皮下補液を行う
内服や食事で十分な水分が取れない場合、獣医師の判断で皮下補液(皮下点滴)を行うことがあります。皮下補液は特に脱水や進行した腎不全時に有効な方法です。
料金は1,000円〜3,000円
気をつけること2
定期的に血液検査・尿検査で状態を把握する
腎臓病は一度機能が低下すると回復が難しく、症状が進行してからでは手遅れになる場合が多いため、定期的な検査が不可欠です。
- 病状を数値で正確に把握できる
-
腎臓病は初期段階では目立った症状が出にくく、食欲不振や元気の低下が見られる時にはすでに進行していることも多いです。
血液検査ではクレアチニン、BUN(血中尿素窒素)、リン、ナトリウム、カリウムなどの値、尿検査では尿比重やタンパク尿の有無を確認し、目に見えない病状変化を早期に把握できます。
- フードや治療に効果があったか確認できる
-
腎臓病療法食や薬を使っても、個体差によって効果の出方が異なります。
定期検査を行えば、現在の食事や薬が本当に腎臓の負担軽減につながっているのか、数値の変化から評価でき、必要に応じて処方やフードを調整できます。
- 病気の急激な悪化を早期に察知できる
-
腎臓病は進行がゆっくりな場合もありますが、感染症や脱水、他の病気をきっかけに急激に悪化することもあります。
定期検査で基準値の変動を追うことで、体調の変化を早期に察知し、悪化を食い止める対策が取れます。
- 合併症を未然に防ぐため
-
腎臓病が進行すると高血圧、心不全、貧血、骨の異常などの合併症が出やすくなります。血液や尿の定期検査によって合併症の兆候を早期に把握でき、併発症が重症化する前に対処できます。
検査周期の目安
診断直後や食事・治療を変えた直後
1~2週間ごと
新しい療法食や薬を開始した直後は、体がどのように反応しているかを早めに確認します。急な悪化や副作用がないかをチェックするため、比較的短い間隔での検査が必要です。
病状が安定している慢性腎臓病の犬
1~3か月に一度
慢性腎臓病は進行がゆるやかな場合でも、少しずつ腎機能が低下するため、3か月以上空けないのが一般的です。状態によっては毎月の検査が望ましいケースもあります。
病状が進行している、または体調変化がある場合
2~4週間に一度
体重減少、食欲低下、嘔吐、尿量の変化などが見られる場合は、より短い間隔で検査を行い、早めに治療方針を修正します。
健康診断レベルで腎臓の状態を把握したい場合
年1回(シニア犬は半年に1回)
症状がない犬でも、7歳以上は腎臓病の発症率が上がるため、健康診断としての定期チェックが推奨されます。
気をつけること3
サプリメントの利用は獣医と相談の上で行う
腎臓病の犬はリン吸着剤、降圧薬、吐き気止めなどの薬を服用していることがあります。サプリメントに含まれる成分(カルシウム、カリウム、ハーブ抽出物など)が薬の作用を強めたり弱めたり、思わぬ副作用を引き起こすことがあります。
サプリを自己判断で与えることで、「効いている」と思い込み、本来必要な治療を遅らせてしまうケースがあります。
サプリメントは補助的な役割であり、「犬の状態に合ったものを安全に使えるか」を判断できるのは獣医師だけです。


