若い犬であれば病気や症状によって食べるものを選ぶことが必要ですが、老犬の場合は食べないとどんどん衰弱していきます。
食欲がない老犬に「これは体に悪いから」と食べるものを選んでいると、あっという間に免疫力がなくなり命の危険に直面します。
老犬が急にご飯を食べなくなる三つの原因
老犬になるとその日その日によって体調が変わりやすくなります。
良い日もあれば悪い日もあると食べムラが起き、全然食べなくなる日が数日続くことも。
- 食べたいものじゃない
- 視覚・嗅覚の衰え
- 寝たままの姿勢で食べられない
食べたいものじゃない
「食べない=食欲がない」と諦める必要はなく、食べ物の形状、与えるものを変えることで食べるようになります。
老犬の場合、食事内容よりも食べられるものであればなんでも与えるのが重要です。
体に良い食材を与えて健康になるよりも、一日を生き抜くための「食べてくれるものは何か?」を優先します。
「こんなの食べたら体に悪い」ではなく、「これを食べなかったら生き延びれない」を念頭に入れておくと与える食材が増えます。
肉や魚よりも菓子パンやウインナーが食べたい時もあるでしょう。
少量で甘くて美味しい、高カロリーの砂糖を使ったお菓子は介護職として優秀な食材です。
老犬の場合、水分補給が大切なのでおじやなどが水分が多く、消化が良いのでおすすめです。
おじやだけだと栄養が不足するします。ブッチをトッピングすることで食いつきが良くなり必要な栄養がしっかり摂れます。
ブッチは生肉をベースとした栄養構成のため、肉食の犬の消化吸収にかかる負担が最小限になり、 食の細さ改善や毛質・体質等の改善にも力を発揮します。
視覚・嗅覚の衰え
視覚や嗅覚が衰えてくると近くにご飯があっても気がつきません。スプーンで口の中にゴハンを運んであげると食べることができます。
嗅覚が衰えてきたら、ニオイが強いマグロを煮てあげるのもおすすめです。
少量でカロリーが高い豚バラ肉、鳥の手羽元をグリルで焼いて細かく切って与えると喜んで食べてくれます。
寝たままの姿勢で食べられない
寝た姿勢や、フセの状態で食べづらそうな時は立った姿勢になるように補助をしてあげます。
犬は前脚よりも後ろ足から弱ってきます。前脚で立てるようであれば後ろ脚用ハーネス を使うことで食べやすい姿勢にできます。
後ろ脚用ハーネスは排泄介助にも使えるので一つ持っておくと便利で役に立ちます。