最近は、インターネットでたくさんの種類のドッグフードを購入できるようになりました。
愛犬の好みや、体質でドッグフードを選ぶ飼い主さんも多いことでしょう。
愛犬のために「別のドッグフードに変えてみたい」そう考えたとき、いったいどんなことに気をつけたらよいのでしょう
以下の点に注意して、新しいフードを安全に、そしてスムーズに慣れるようにしてあげましょう。
>>【フードの切り替え・与え方】子犬のフードは犬種別で変える
フード変えるタイミングはこんな時
愛犬の食事を変更したいと思うときがくるかもしれません。
食事を変更したほうがよいと思い至る理由にはいくつかあります。
- 子犬、成犬、シニア犬という3つの主なライフステージのいずれかから次のライフステージに移行するとき。
各ライフステージには、独自の栄養要求があり、テイラーメイドの栄養バランスによりメリットを受けられます。 - 愛犬が妊娠したとき。授乳中の犬はより多くのエネルギーを必要とするため、この栄養ニーズに適した新しい食事を与えた方がよい場合があります。
- 敏感な皮膚や胃腸の不調といった病気や病態がある場合は、栄養的なサポートを追加する必要があります。
- さまざまなドッグフードについて調べたり、獣医師と話してフードを変更すると決めたとき。
それぞれの製品は、個々の犬に必要な栄養を満たすため、
- 正確な量のビタミン
- 食物繊維
- プレバイオティクス
- ミネラル
を配合するように設計されています。
犬の食事を変更したほうがよい時の兆し
新しいドッグフードに変更したほうがよいときに見られる兆候がいくつかあります。
- 食事から適切な栄養素を摂取できていないときは、被毛に艶がなく毛並みが平らになります。
- 軟便やおならは、食物不耐性の兆候であったり、品質の良くないフードが原因である可能性があります。
- エネルギー レベルが低い。
- 太り気味や肥満の犬には単に食べる量を減らすのではなく、万全を期してゆっくりと健康的に減量していきながら、バランスの良い適切で完全な栄養素を継続的に摂取できるよう、新しい食事が必要となる場合があります。
犬の健康が心配な場合は、どんなフードが適しているか獣医師に相談してみましょう。
愛犬のことを真剣に考えてくれる獣医師であれば、適切なアドバイスしてくれます。
愛犬のフードを変更するときは徐々に行いましょう
ほかのフードに切り替えることになったら、徐々に移行することをおすすめします。
新しいフードにゆっくりと移行すると胃の不調を防ぐことができます。
通常、フードの変更には約1週間かかります。
うまくいくか愛犬を見守っていましょう。
新しいフードへの移行は、これまでのフードに少量を混ぜながら始めます。
およそ1週間後に新しい食事に完全に移行できるまで、この割合を徐々に変えていきましょう。
最初の数日間は、これまでの食事75%、新しい食事25%程度の割合にして様子を見ましょう。
数日後にその様子がすべて良好な場合は、従来のフードに対する新しいフードの割合を変更していきます。
新しいフードの割合をだんだん増やし、4日後に半々になるようにします。
そして、6日後に新しいフード75%、従来のフード25%にします。
最終的に、犬がフードに慣れてきたようなら、7〜8日目に新しいフードを100%与えるようにします。
新しい食事に移行する間、通常の給与の習慣を維持し、食事時間と食事場所を同じにすることをお勧めします。
新しいフードを2カ月継続させる
新しいフードに慣れたら少なくとも2カ月間は継続して与えましょう。
2カ月あれば、反応の良し悪しをよりよく知ることができます。
優れた内容の食事を摂ることで、胃の不調が少なくなり、便の質がよくなるだけでなく、適正な体重、きれいな肌、光沢のある被毛などが愛犬の外観にも現れます。
皮膚が新しく入れ替わるのに約3週間かかるので、フードを切り替えた後も1ヵ月ほど様子をみてください。
新しいフードが愛犬に合っているか確認する方法
今食べているフードが愛犬の身体に合っているかどうかは、「うんち」と「皮膚・被毛」の状態をよく見ると分かります。
- 「うんち」:栄養が体に消化・吸収されているかを教えてくれます。
- 「皮膚と被毛」:子犬の栄養状態を教えてくれます。
- うんちの形状
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体にちゃんと栄養が消化・吸収されている状態のうんちは硬すぎず、それでいて手でつまめるくらい形が整っています。
- うんちの量
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量が少ないほうが良いです。
量が少ないのは食事中の栄養がしっかり体に吸収されている証拠です。
量が多いほうが健康的と感じられる飼い主さんが多いようですが、量が多いということは、体に栄養が吸収されずに未消化のままうんちになってしまった割合が高いということです。
しっかり消化・吸収されていれば、うんちの量は少なくなります。
皮膚と被毛は栄養状態を測る目安です。
子犬の栄養状態が充実していると、艶がある毛並みになり、毛量も豊かになります。
栄養状態が良くないと、被毛の艶は失われ、パサついたり、ゴワゴワしたり、毛量が少なくなったりしていきます。
うんちの状態が悪ければフードが子犬の身体に合っていないと考えられます。